呼吸の意味

人は一日に20万回呼吸をしています。

単純にいうと、
呼吸とは、取り込んだ空気の中の酸素を
肺➡心臓➡末端の細胞へと送り、

不要になった二酸化炭素
末端の細胞➡心臓➡肺へと戻り、
体外に吐き出されるまでをいいますが、

呼吸には、生体反応以外にも大切な意味があるのです。

「吐く息」というのは、60兆個もの細胞がそれぞれの仕事を終え
静脈血に手渡す「生きた証」です。
つまり、吐息の中にその人の個性がある
ということです。

呼吸とは、吸って吐くが1セットですが、
どちらが先かと聞かれると、
大抵の人が「吸う方が先」と答えるでしょう。

でも、本当は「吐く方が先」にすると

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ずっと健康でいられるのです。

大きく息を吐き切ると、それだけ空気をたくさん
吸うことができます。
すると、自然に呼吸が深くゆっくりになります。

体調がすぐれないとき、どこかに痛みがあるとき、
気持ちが落ち込んでいるとき、
あまり意識はしませんが、呼吸は浅くなっています。

その症状がひどくなった状態が、
パニック障害や、過換気症候群です。

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なんとなくやる気がでないなぁ...
と思うときは、大きく息を吐き切る練習をしてみてください。
朝起きたときや、夜寝る前が習慣化しやすいです。

しばらく続けると、
呼吸が安定し、やる気を回復できます。
適切なタイミングで自己表現する力も身について、
チャンスに強くなるでしょう。

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すぐに感情的になってしまう。
なかなか冷静になれない...という人は、

自分のパーソナルスペースが
守れていないのではないでしょうか。

常に人口過密な場所で働いている。
小さな子どもがいるので、ひとりになる時間がない。

そんな場合は、
一日に1回、短い時間でもいいので
ひとりになって次のエクササイズをしてみてください。

①足を肩幅にひらいて、両手をおろしてグーを握る。
②グーをしっかりと握って、ながーく息を吐く。
③吐ききったら、両手をパーにひらいて、ゆっくりと息を吸う。

息を出し切ることに集中してみましょう。

吐く息は、自分の領域を表しているので、
これをくり返すうちに、
心理的にパーソナルスペースが守られた気分になり、
冷静さを保てるようになるのです。


自分を大切にしたい人は、
普段の呼吸にちょっと意識を向けてみませんか。


brownie.ado@gmail.com

心と体に効くカウンセリング・セラピーを
行っています。