
抗がん剤投与から二日目の今日は
いつも通りの
眠くて怠い一日ですが
食欲もあって
比較的元気に過ごせています。
週末は
この暑さの中テニスをしてきました。
「足が良く動いてるね」
と言われてご満悦の私
その一言で
暑さも疲れも吹き飛びます。
抗がん剤治療が始まって
1年9か月になりますが
今が一番元気なのは
本当に幸せなことです。
幸せなのは
体調以外に
心の状態が安定しているのも
実は重要な要素で
私のように
ガンが消えることのない
しかも
治療がいつまで続けられるか
わからない状態にあっては
来年の目標を持つことも出来ないから
必然的に
目の前のことに
フォーカスするようになり
かえってそれが
心の安定に
繋がっているように思います。
自分がやりたいこと
快適に感じることを
優先しながら毎日を過ごす
その積み重ねで今があるのです。
1年9か月前に救急車で運ばれ
CT検査の結果を聞いた時は
医師からの余命宣告を聞くまでもなく
自分がそう長くないことを
悟りました。
と、同時に
それまであった
目標や欲求や競争心といったものが
自分の中から
一切抜け落ちて行ったのを
感じました。
ぼんやりとした思考の中で
人生のゴールデンタイムは終わった
これからは消化試合だ
そう思ったのです。
闘病生活が始まると
失うものも多く
諦めないといけないことばかり
これまで
10あったものが3ぐらいに
減ってしまいましたが
それでもなぜか渇望感はなく
3に減ってしまったのなら
4に増やせばいい
という目標を持つようになりました。
自分がガンになった事実についても
原因を追究したところで
今さら何も変えられないと
わかっているから考えない。
病気に対する関心より
今をいかに楽しむかの方が大事で
どうせ残りの人生
消化試合なのだから
最期まで気持ちよく
プレイ出来たらいい
と考えて生きるようになりました。
今にして思えば
おかしな話ですが
病気をする前の私は
勝手に競争の中に身を置き
自分自身を査定しながら
承認欲求の海で
溺れていたような気がします。
それが
不思議なことに
病気をしたおかげで
ようやく岸にたどり着き
地に足が着いて
安心して暮らせるようになりました。
こうなってみると
ガンになったのは
私にとって必然だったのかな
という気もしてくるのです。