批判からは何も生まれない
思わず人を批判するときって
どんなことを考えていますか?
純粋に相手のことを思って言ってる
そう自信を持って言えますか?
ADOです。
冷静になって考えてみると
どこかに怒りや苛立ちが
隠れていたりしませんか?
本当のことを
言ってあげてるからいいとか
相手のためを思って
言ってるのだからいいとか
体裁のいいことは言えますが
それを言っているときに
相手を責める気持ちが
少しでも含まれていれば
それは「批判」なのです。
確かに
お互いに思ったことを
率直に言い合える関係は
気楽で長続きしそうに思えます。
相手の顔色を気にして
思ったことが言えないようでは
一緒にいても
疲れてしまいますから。
ただ、
こんな調査結果もあるのです。
離婚原因について調査したところ
経済的問題や子どもの教育問題や
嫁姑問題をおさえて
ダントツトップだったのが
批判、軽蔑、無視などの
コミュニケーション問題でした。
中でも
相手の性格の弱点をつく
批判が目立ちました。
この結果から
いくら気の置けない関係であっても
批判は相手を傷つけ
関係を悪化させるだけで
問題解決にはならないことが
わかります。
それもそのはず
批判や悪口の正体は
「自分の心の不安を投影している」に
過ぎないからです。
幼い子が
体のどこかをぶつけて
「痛い、痛い」と泣いたら
お母さんが
ぶつかった対象物をたたいて
怒るふりをして
子どもを慰める・・
そんな手を使うことがあります。
すると、子どもも
同じように対象物をたたいて
痛みを忘れ
泣き止みます。
これは
怒りの対象を物に置き換えることで
痛みを忘れる
「防衛機制」の一つです。
そして、
大人になってからも
ストレスを受けて
ひとりで抱え切れなくなると
子どもの頃のように
「防衛機制」を使って
周りを責めることがあるのです。
つまり
人の弱点や欠点を見つけて
批判するのは
心が不安のために退行するから
なんですね。
だから
ついつい相手を
批判的な目で見てしまう時
自分には
何かストレスがあって
不安を感じているんだ・・と
気づくチャンスでもあります。
その不安が何なのか
探ってみてください。
逆に
自分が批判されて苦しい時は
どういう気持ちで
対処すればいいのか。
そんなときには、
批判は単なる「相手の感情」だと
考えてみてください。
それが親や配偶者や上司のように
自分のことを
よく知ってくれている相手であっても
いつも正しいことを言っているとは
限りません。
なぜなら
そのときの気分によっては
数ある言葉の中から
わざわざ批判的なものを選んで
こちらの気持ちを
傷つけることもあるからです。
批判されていると
苦しい気持ちになりますが
そんな時
思い出してほしいのが
実は
相手も苦しい状態にあるということ。
批判しながら
自分のイヤな部分を
あなたに投影しているのですから。
だから、
批判されても
あくまで個人の意見であって
絶対的に正しいわけではないと
相手はストレスに負けているんだと
余裕を持って
捉えてみてくださいね。
そのうえで
批判が続くときには
「共感してみる」というのも
受け流すにはいい方法です。
批判に共感するってどういうこと?
そう思われたでしょう。
つらい時に共感されると
つらい気持ちが緩和されるように
腹が立ったり、悩んでいる時も
共感されると
気持ちが緩和されるのです。
マイナスの感情に
マイナスで向き合っても
どんどん悪い方向へ
流されてしまうだけなので
それなら
いっそ共感して
マイナス感情を打ち消してしまう方が
その場で食い止められますよね。
批判されたら
「そうか。その通りかもね」
「なるほど。そうかもしれない」
そう言って共感すると
相手も攻撃する気を
削がれてしまうはずです。
それ以上の攻撃を避けられたら
最小限の被害で済みますから
戦わずして共感する
ぜひお試しください。
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