心のバリア機能
心と皮膚とはよく似ています。
たとえば
皮膚をとがった何かで
突いていると
その部分が赤く腫れあがって
その後
ちょっと触れただけでも
痛みを感じますよね。
ADOです。
心もそれと同じで
ストレスを与え続けると
ちょっとしたことにも
敏感に反応して
痛みを感じるようになります。
人の言葉や態度に傷つきやすいのは
心が繊細になり
少しの刺激にも
反応してしまうからです。
「人生苦あれば楽あり」
と言われるように
誰にでも、
いい時と悪い時がありますよね。
ただ、
その受け止め方は
人によって違います。
「心が健康」なときに
悪いことが起きても
長く引きずらず
すぐに受け流せるのは
心のバリア機能が働いて
心を傷つけるウィルスを
排除できるから。
逆に
心の免疫力が落ちて
繊細になっているときは
悪いことを
自分の中に取り込んで
自分を責めるか
誰かに対して怒りをぶつけるか
どちらかになるのです。
心のバリア機能とは
「自尊感情」のこと。
自尊感情が落ちると
心は繊細になります。
繊細になると
気持ちはネガティブに傾きやすく
物事をなんでも悪い方へ
考えるようになるのです。
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自尊感情を取り戻して
心のバリア機能を上げるには
「自分」と「他人」とを分けて
考えることが必要です。
「他人」と聞くと
なんだか冷たい響きなので
家族や親しい人を「他人」の括りに
入れるのに
ちょっとためらいを感じますが
実際のところ
その人の人生は
その人しか生きられませんよね。
だから、
自分以外の人はすべて「他人」と
考えるしかないのです。
親子・夫婦・恋人同士であってもです。
よくやってしまうのが
親が「子どもの幸せ」と「自分の願望」とを
混同すること。
この境目がわからなくなると
子どもを自分の思い通りに
コントロールしようとして
摩擦が起きるんですね。
子どもも
別の人格を持った一つの個体ですから
お互いが
それぞれの人生を必死に生きる
「人間同士なんだ」という認識を
忘れてはいけません。
また、親子以外であっても
「他人」を尊重するのは同じです。
もちろん、
他人だから無関心でいい
という意味ではないし、
自分にとって大切な人には
関心と愛情を持って接することに
変わりありません。
ただ
その人の感情を変えようとか
自分の思い通りにしようとか
思わないように。
他人の感情は他人のものだから。
そこで
他人と自分を線引きするコツについて
お話しますね。
誰かに言われた一言が気になって
そればかりを考えてしまう時
「○○さんにあんなこと言われたからって
どうってことない」
「私の人生に大した影響はない」と
声に出して言ってみてください。
お金で損をしてしまった時も
「あのぐらいのお金どうってことない」
「むしろ、あれだけで済んでラッキー」
お別れの後、落ち込んだ時も
「別れてよかった」
「おかげでいい経験ができた」
「きっと、もっといい出会いがある」
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声に出すと
脳がその言葉を聞いて
現実と勘違いする効果があります。
また、
声に出さずに心で思った時には
口角をあげるようにすると
脳がその表情筋の動きから
喜んでいると認識するので
これもまた
勘違い効果があります。
とにかく
ひとつの嫌な感情を手放せずに
ずっと持ち続けていると
次々に嫌な感情が
湧きおこってくるので
そうなる前に
なんとか止めないといけません。
ネガティブが頭の中に浮かんだら
それを否定する言葉を
声に出すなり、
心で思って口角をあげるなり
文字に書いて読むなりして
どんどん
書き換えていってください。
続けていると
心のバリア機能が高まって
悪い言葉のウィルスが
あなたの中に
侵入しにくくなるでしょう。
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