再スタートの日



 

10月2日は

 

私にとって

忘れられない再スタートの日。

 

 

2年前のその日に

救急搬送先で病名を告げられた

 

ある意味、記念日なのです。

 

 

その日から

 

これまでとは全く違う

人生の幕が開き

今に至ります。

 

 

余命宣告を受け

ガン患者として生きること。

 

 

当然

これまで経験したことのない

二幕目の人生です。

 

 

 

膵臓ガンステージ4の

5年生存率は

5%未満と言われていて

 

 

余命宣告半年から

2年も生きられたことを思うと

 

 

シンプルに

我ながらよくやった、と

 

まだ道半ばではありますが

 

ある種の達成感を覚えています。

 

 

私は奇跡というものを

信じない方ですが

 

今こうして生きていること自体

毎日が奇跡の連続だったのかな

思わなくもありません。

 

 

何というか

 

自分一人だったら

ここまで

生きられなかった気がして

 

 

医療の進歩と

周りの支えがあったのは

もちろんですが

 

 

それとは別に

不思議な力によって

生かされている

 

そんな気もしています。

 

 

 

最近になって

 

私の投稿記事に励まされている

 

と言った声を

耳にするようになりました。

 

 

なんとも有難いことです。

 

 

もともとは

 

私と似た境遇の人同士

励まし合って行けたらな

と思い

 

記録として書き始めたのですが

 

 

2年が経ち

 

一ガン患者の生活や思いに

それほど

興味を持つ人がいるのだろうか

 

そろそろ辞め時なのでは

 

と考えていたのです。

 

 

それが

 

意外にも

ガン患者以外の人からも

励まされると言われ

 

 

それなら

続ける意味があるのかな

と感じています。

 

 

そこで

 

どういう所に励まされるのか

聞いてみると

 

ガン患者なのに明るいところ

 

だそうで、

 

 

他のガン患者は暗いのでしょうか?

 

と聞くと

 

気持ちの落ち込みが激しく

どう声をかけたらいいのか

わからない

 

という答えでした。

 

 

う~ん・・

 

それは、おそらく

その人と私では

見えている景色が違うのだ

と思います。

 

 

私には

悲観する材料が見当たらないので・・

 

 

どうして自分だけが?

 

そう思う人も多いようですが

 

私の場合

ガンになるのが家族の誰でもなく

私でよかったです。

 

 

その後すぐ

夫まで白血病に罹ったのには

驚きでしたが・・

 

 

それも

今順調に回復の道を

辿っている様子なので

 

もう何も心配することはありません。

 

 

 

ガン患者の皆さん、

 

治療が辛いと感じる時

 

それは、

ガンにも効いている証拠です。

 

 

そして

 

たとえ治療中であっても

必ず楽しみはあるもので

 

それを一つでも多く見つけ出して

 

人生を楽しみ抜いてやりましょう!