理想と現実
たまたまネットを見ていたら、
「付き合う時の理想の男性像」について
書かれた記事が目に入った。
それによると、当然と言えば当然だが、
外見の良さに惑わされず
女性を大切にする男性を選ぶように、とあった。
大切にするとは、どういうことなのか・・
一つ目は、記念日・誕生日を忘れずにちゃんと祝う。
サプライズで何かをしてくれたら尚良くて、
それは、相手の喜ぶ顔が見たくてそうするので、
つまり、相手の喜びを自分の喜びに感じるから、
そういう人は、必ずあなたを大切にする、というわけだ。
二つ目は、何かで意見が対立した時にも
あなたの考えを尊重してくれる人。
それは、言いなりになる、という意味ではなく、
たとえ自分と意見が違っても、相手の話を聞いて、
合わせる所は合わせてくれるという意味。
他にもいろいろあったが、もう忘れてしまった。
印象としては、なんだか現実味を伴わない条件ばかり
書いてあった気がする。
私の勝手な想像だが、実体験から書いたというより
「こんな人が居たら理想」と筆者が思う条件を
ただ書き連ねた・・そんな印象だ。
つまり、ここに出てくる理想の男性像は
「想像上の生きもの」なのだと思う。
せっかくだけど、そんな人とうまく巡り会えても、
実際に好きになるかは、別の話だと言いたい。
条件だけで、人を好きになれるほど、
現実は単純ではないからだ。
たとえば、外見が気に入って付き合った相手でも
一緒にいるうちに、どこか容姿の欠点を
見つけてしまうことがある。
それもそのはず、完璧な人はいないのだから
相手だって同じことを感じているはずだ。
そういうことで、どの道イヤな所を見つけるなら、
条件に縛られる必要はない。
難しく考えないで、好きになったら付き合ってみて
合わない所があれば話し合う。
お互い譲歩できるポイントが見つかるまで、
話し合うことでしか溝は埋まらないのだから。
その時も、相手を完璧に自分の色に染めようと
考えない方がいい。
お互いが相手の色に少し染まってあげるぐらいの
思いやりがなければ
無駄な衝突が増えるだけだ。
それぞれの色が混ざり合い、
新しい色の世界を作っていくことでしか
全然違う人間同士が、
長く一緒にいるなんて不可能なのだ。
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